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お酒とか食べ物とか、あと山に登った日記を書くよ。

富山旅行に行ってきたぜ! ② 1日目 後半: 室堂散策~みくりが池温泉

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午後は室堂駅から出て雪の大谷を歩きます。積雪スゲーーーー!バスの高さと比較してご覧ください。

1日目前半はこちらから


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雪の積雪状況が雪の縞模様からわかるそうです。おもしろい。

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最高積雪地点は 16m !!!今年は雪が多くて、最高で 18m まで積もったそうです。立山やばい。

雪の大谷を離れ宿に向かいます。リュックサックが大変重たいですが、宿までおよそ15分くらい、歩くしか道がありません。

宿まではこんな感じ。

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雪と山だーーー!向こうにちょっこし見えているのが目的のお宿ですね。周囲を美しい山に囲まれてなんて素晴らしい場所でしょう。しかし、こんなに雪が積もっているのに暑い。荷物が重いのとなれない雪道のせいかもしれません。出発時は半袖+長袖シャツ+5分袖のカーデガン、頂上ではこれに超薄手ポリエステルのパーカー(ユニクロ製)を着ただけ。ダウンとセーターの登場はあるのか。

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これがみくりが池。池はどこだという感じだけども上に雪が積もっているのです。左の方に一部エメラルドグリーンが顔を出してます。奥の山々、確か一番左の山が剣岳。綺麗。

と、歩いていたら、わわわわっ!!

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いきなり雷鳥に遭遇!!これは目の周りが白いので(黒かったり赤かったりしない)のでメスですね。白い冬毛が抜けて茶色くなってきています。

いきなり天然記念物の雷鳥に出会えてこれは幸先が良い、と思ったら!

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オスもいたぜ!

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つがいなのでしょうか。この時期(5月)になると写真にもあるようなハイマツに下の方からやってくるそうです。
まだ縄張り争いなんかをしている時期らしいのでカップル雷鳥は珍しいかも。結構近づいて写真をとっても逃げることもなく人に慣れている様子。

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本日の宿、みくりが池温泉にようやく到着。

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ひとまず荷物を下ろしたいのでチェックイン。全室マウンテンビュー(あたりまえ)。われわれの部屋は地獄谷ビューです。写真右の黒っぽくなっているところが地獄谷で宿の温泉もここから引いているそうです。今は硫化水素がわんさか出ているそうで、残念ながら地獄谷に近づくことはできません。

Webには山小屋と書いてあったけどとても綺麗で素敵な宿で山小屋感はありません。しかしなぜかスリッパを廊下で脱いでドアの外に置かないといけない謎仕様。

荷物を下ろしたので早速散策だ!と思って少し登ったらまたいた!!

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雷鳥、オスです。

宿から離れてまずは雄山方面に行ってみます。

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しかし続くは雪原ばかり。

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雄山の山頂。立山信仰というのがあるそうでそのてっぺんにはお社があるそうですが、われわれは超素人な上に登る装備などひとつも持っていないので下から見上げるばかり。

スキーやボードをもって登っている人がチラホラといます。楽しそうだなあ。スノボの人はスノーシューを履いて登っているようだけどスキーの人は板を履いて登っててどういうこと?と思って後日調べたら「シール」というものを板につけて登るようですね。なるほど。いつかこの時期にまたここに戻ってきてこのシールとやらを装備して登りたいぜ。

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なれない雪道を歩き汗をかいているので水分補給を怠ってはいけません。

室堂の立山自然保護センターで雷鳥発見の報告をして雷鳥シールを貰ったらおじさんが一通り雷鳥の生態について解説してくれました。

もう少し山の上まで靴だけで行けないかと思ったのですが 絶対無理 とわかったので別の方に散策に行って見ることにしました。

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立山カールと言って昔の氷河が削った後の地形だそうです。むむむ、奥に何か居る。

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またいました。オスです。丘の上に一人ぼっち。

地獄谷を左に見ながら雷鳥荘という山小屋の方まで行って見ることにしました。

アップダウンのある道です。酸素が薄くて少し丘になった所にハイマツが生えていて道が続いています。で、角を曲がったら。

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またいた。オスです。曲がったらすぐそこにいたのですが大接近です。おれがこんなに大接近しているのに怯えることなくうんこをしています。人が写真をバシバシと色んな角度から撮っていてもなんら臆することなくうんこを出し続けています。

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「なんだもんくあっか」

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後ろ姿。

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われわれが撮影する後を雷鳥に気付くこともなく不思議なアイテムで滑っていくチーム。ゆっくり歩いたほうが色々見つけることができるんだなあと思ったり。

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雷鳥荘が見えて来ました。よく見ると雪の色に違いがあるのがわかるでしょうか。たぶん硫化水素の煙が当たっているところは硫黄で黄色くなっているのだと思います。雷鳥荘は硫化水素でやられてないのでしょうか。

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テントはっている人々。明日の朝山頂を目指すのでしょうか。

雷鳥荘でトイレを借ります。自然を守るためにもそのへんで用を足してはいけないそうです。登ったりスキーしたりする人は必ず携帯トイレを持ってくださいと室堂駅に書いてありました。

そしてきた道を戻る途中。

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またいた。オス2匹。

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じわじわと背後から接近。

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またしても大接近。鳴き合ってます。ケンカ、では無いようですが何を会話しているのでしょう。
鳴き声の動画撮影に成功したのでぜひご覧ください。変な声です。

歩いていると結構あちこちからこの鳴き声が聞こえてきて、皆縄張り争いに勤しんでいるのだな、というのがよくわかりました。

この後一匹は飛んで行ってしまいました。そう、雷鳥、結構飛びます。鶏みたいな感じだと思っていたのだけど 100m とかそれぐらいは飛ぶっぽい。飛んでいる様子を撮影したいけどそのためには一眼とバズーカーが必要な上に何日も粘るかしないとあの瞬間は撮れなそうだなあ。

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少し曇っていたのですが晴れて来ました。日光に当たる山は美しい。

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雄山山頂の上にちょうど月が出ていました。

さて、宿に帰るか、と思ったら。

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またいた。オス。見るのも珍しい生き物なのかと思ったけど入れ食い(別に狩ってはいない)。周辺を散策していない人はあまり発見できていないようで、この時一緒に見ていたおばさま方も始めてみたようで大変興奮されていましたが、我々は 7匹目ですでに慣れてきたもので、近づいてもあまり逃げないですようとか言って接近して撮影、こなれぶりをアピールしました。

宿に戻ります。疲れたので温泉入るぜーーー!!

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単純酸性泉、54.3℃、源泉かけ流し100%です。

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貸切状態だったので思わずお風呂も撮影!やばい!窓の向こうは山々。みくりが池温泉は日本で一番高いところにある温泉だそうです。このロケーションだけでも最高なのに、硫黄の香りがする湯が最高にいいです。ああ、もう何時間でも浸かっていたい。あまりに良かったため夕食後と翌日朝5時ぐらいにも入りました。朝の眺めも超最高でした。しかし硫黄の温泉に入るとTシャツが片っ端から硫黄臭くなる。家に帰ってきてから一回洗ったぐらいでは取れない、やばい。でも、この温泉のためだけでもまた来たいと思いました。

が、しかし、みくりが池温泉、良いのは温泉だけでなく夕食も最高だった!

夕食編に続く