世界で一番人々が遭難する山…谷川岳…登ってきたぜ
谷川岳に登ってきたぜ!世界で一番遭難者が多いことで有名だそうです。初心者なのでロープウェイで一気に 1,300m まで登ります。とはいえ、結構な岩場なところを登る登山、素敵な景色の山でした。
より大きな地図で 2013.08.17 谷川岳 GPS Log を表示
これが今回のルート。GPS で取ったログデータです。ロープウェイ乗車後は更にリフトに乗って天神峠まで登ってからのスタート。しかし、スタートするときに GPS を入れ忘れ…。コース途中からのちょっと残念な GPS ログとなっています。
出発!右がわたしので左がおくさまの。どちらも MILLET の miage45 です。過剰にでかい。おくさまのはレディース向けモデルなので色が素敵、こういうの女子向けモデルはズルい。
東京駅から MAXたにがわで新潟方面へ、そして新潟に入る前に降ります。しかし、新幹線の名前に冠された「たにがわ」にいくのです。テンション上がる。
朝食、佐藤水産の海の幸こんもりお弁当。東京駅の駅弁が早朝から売っている祭とかいうお弁当コーナーで購入。鮭のルイベ漬がおいしい。もちろん朝からビール。
MAXたにがわとは上毛高原でお別れ。そこからは路線バスに乗って谷川岳の入り口、ロープウェイの土合口駅を目指します。朝早い上に朝ビールしたため爆睡。
着いた土合口駅は結構涼しい。ここから更に他力で登ります。
ロープウェイは最新式。ほとんどまたずに乗車できます。このタイプの大型ロープウェイはスキー場でも珍しい最新タイプですね。冬となれば天神平もパウダースノーの素敵なスキー場。さすがの施設。
一気に 500m ほど登ります。速い。
さらにリフトにも乗ります。冬は雪に覆われるのでしょうが、夏のこの日は緑や花でいっぱい。すずしいし大変気持ちがいいです。
頂上についてトイレをすませいよいよ谷川岳の頂上を目指して出発。標識では頂上まで 3.0km しかないですが…。
目指すはあの一番高いところ。この写真だけ見るとかなり遠い感じする。やったるぜー。
天神平スタートはいきなりこんな感じ。天神平のこの日の気温は 20℃ 位だそうですが、このあたりは晴れ晴れとした天気でかなり暑い。ロープウェイからおりてリフトに乗らずに頂上を目指すと木の板とか敷いてあってもっと楽な感じです。
初鎖場。うちのおくさんのへっぴり腰っぷりがうける。ここは落ちたらやばそうだけど、たいしたことはない感じ。むしろこの鎖、木に結びつけてあるだけなので信用し過ぎて何かあった時のほうがやばそう。
熊穴沢避難小屋。ここまでは楽ちんですね。ここから先はだいぶ岩を登る感じになります。
ロープ登場。写真だとたいしたことないように見えますが、多分一番急だったのではないかと。そんなところがいきなり登場です。三点支持(今年覚えたばかりのキーワード)をしっかりこなせば難なく登れました。少しづつ一定のペースで登るのが大切ですね。
苦労するおくさま。上から撮影したほうが岩山感でるな。
なんとか登ってもまたこんな感じ。
途中の岩場。人多い。
行列。さすがハイシーズン。
天狗の留まり場。こういう大きな岩がある辺りでみんな休んでいます。
蛇紋岩。たまたま近くにいた地質が専門の方が解説してくれました。たいへん良く滑る。滑るから危ないと説明を聞いたのに岩に足をかけ滑るおくさま。
森林限界を超えたので木が消えました。笹だらけ。なんとなく頂上に近づいている気がします。
ザンゲ岩。ここから飛び降りて懺悔するってこと?谷川岳山頂を目指す尾根を堺にして右側は断崖絶壁なのですが、その地形故か絶壁側は雲に覆われていることが多く、この時点で崖はまだ見えてないのであんまりザンゲ感はないです。とはいえ高いとこ嫌いなので岩の上に登ったりしたわけではありません。
スタート地点の天神平あたりは快晴だったのですが、天狗の留まり場あたりからは雲が下の方から次々とやってきて、山々はあまり見えず曇りな天気。この写真は風がわっと吹いて先の尾根とトマの耳(山頂の一つ)が見えたところ。うつくしい。
トマノ耳!谷川岳は山頂が2つあってこれは手前にある頂上の一つ、低い方。
この日も銀色の富士山しか見えず。とはいえ、富士山はだいぶ向こうだぜ…。
さらにもう一つの山頂を目指します。わりと雲が晴れてきた。いい感じだ。
広がる山々。フィッシュアイで撮影。
谷川岳山頂まで後もう少し。
雲が少しだけ引いてきて崖が見えました。ここを登ってくる人がいるっていうんだからすごい。
ついたぜオキの耳!1,977m です。大菩薩嶺よりも標高は低いけど、登るまでの岩場、登ってからの景色、そして目の前に広がるすごい崖。だいぶすごいところに登ってきてしまった感じです。かなりの達成感で大変気持ちがいいです。
目の前に広がる崖。この崖を見ながらお昼ごはんのおにぎり。頂上でのご飯超美味しいです。
だいぶ派手な虫がいました。かみきり虫でしょうかね。
崖の上に咲く花。
私がご飯を食べているところから 1m も行けばこんなかんじの崖。下の方に白く見えているのは雪です。
一の沢の方向。雪がもっとよく見えます。ここをロッククライミングしてくる人がいるわけです。
山頂にもセミがいた。
さて、だいぶ休んだので帰ります。帰りのバスの時間があるのです。
帰り方向にも崖が見える。うーん、すごい、こわいね。
振り返っても崖。
帰り道は特に撮る景色も無いので割愛。バスの時間もあるし。しかしおじいさまおばあさまによるかなり大人数の団体に遭遇してしまいました。進むの超遅い、やばい、バス間に合わない、てな状況が発生。ちょっといらっとしてしまいましたが、無理やり抜いたりするのも危ないと思って躊躇、団体を先導している方が譲れという声掛けをしてくれたおかげでなんとか抜き去って下山していきました。しかし、その時にはすでにだいぶ時間が立っていたのでした。初心者ゆえにこういうときどうしたらいいのかわからないです。
ロープウェイの上の駅に戻ってきました。この時ですでにバスの時間間に合わないことが確定。あーあー。まあ1時間後にバスはまたあるさ…。
下りてきての生ビール!うまい。上りは45分かかった場所を下りに1時間20分もかかりました。あのバス、あの団体さえいなければ乗れたなあ…そんな苦い思いを噛み締めながらもビールはうまい。団体様は貸切バスで我々より先に出発していきました。
今回のペースはこんな感じ。マップに記載の所要時間よりは早い感じで行けました、あの団体さえいなければ。
- 土合口駅 8:53
- 天神平駅 9:15
- 天神峠 9:36
- 熊澤避難小屋 10:16
- 肩の小屋 11:59
- トマノ耳 12:03
- オキノ耳 12:29
- (お昼)13:06
- トマノ耳 13:16
- 肩の小屋 13:21
- 熊澤避難小屋 14:41
- 天神平駅 15:15
- 土合口駅 15:23
ロープウェイの土合口駅からは路線バスで水上温泉に移動。今夜は水上温泉の「ひがきホテル」に泊まります。
ホテルに付いたらとりあえず温泉でしょう!水上温泉はアルカリのヌルヌル温泉。ひがきホテルは川沿いにあるため温泉の風情はかなりいい感じ。温泉に浸かりながら下の方にある渓谷を眺められるわけではないのですが、男湯(渓流露天風呂)では温泉から上がって、柵のそばに腰掛けると渓谷を流れる川が眺められる感じ。湯で温まった体を冷ましながらぼーっと眺める川はかなり素敵。しかし、対岸の道路から丸見えです。いいのか、これ。まあおっさんの裸を見る人はいないか。しかし、これ、朝になったら男女入れ替えだよね。いいのか?
温泉上がってビール!谷川岳!このビールは水上駅前の酒屋で買えます。かなり甘くて後味のキレはそんなに良くない。
夕食。普通。
ビールはすでに飲んだので日本酒を。日本酒も谷川岳。本醸造でアルコール感はあるものの、インパクトの味も結構あるしきれもかなりいい。これおいしい。水芭蕉を作っている蔵のお酒、だった気がします。
ほうとう的な。
稚鮎の天ぷらとかきあげ。結構苦い、がわたくしはこの味が好きなのです。おくさまは苦いのが苦手につきおれのところにやってきていいつまみが増えて酒が進む。
というところで、3合ほどのんだし、岩山登りで疲れたしでこの日はあっという間に撃沈。おやすみなさい…。
今回の谷川岳は雲が多く、まあ地形的にもそのような天気が多いようですが、もう少し晴れたらよかったなあという思いはあるものの、それでも切り立った崖とその上の尾根を歩くコースはとても最高でした。岩山美しい。崖美しい(眺めるだけなら)。とっても整備がされている登山道で、初心者のわたくしでもペースを乱さなければなんなく登れてしまいました。こうして初心者が登れるのも先人たちの犠牲があってなのでしょうか、とても素晴らしいことです。ここもまた登りたいですね。
さて、崖のすごさを上から眺めた我々、翌日はその崖を下から眺めに行くことにしました。次回へ続く。
(次: この崖を人が登るのか…谷川岳の絶壁を下から眺める、あと日本一のモグラ駅土合駅とループ線も楽しむぜ - Androidは電気鰻の夢を見る)