Androidは電気鰻の夢を見る

お酒とか食べ物とか、あと山に登った日記を書くよ。

蔵王山、雪に埋もれていない蔵王地蔵尊とターコイズブルーのお釜

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蔵王山に登ってきました。スキーでは何度も何度も行ったことがありとても大好きなところなのですが、雪のない季節は初めて。一度「お釜」というやつを見に行ってみたかったのです。

この日の行程。

  • 蔵王ロープウェイ山麓線
    • 山麓駅 08:38
    • 樹氷高原駅 08:52
  • 蔵王ロープウェイ山頂線
    • 樹氷高原駅 08:55
    • 地蔵山頂駅 09:10
  • 蔵王地蔵尊 09:15
  • 地蔵山 09:27
  • ワサ小屋跡 09:38
  • 野岳避難小屋 10:00
  • 野岳 10:08
  • 刈田岳 11:08
  • 県営レストハウス 11:15
    • (お昼) 12:00
  • 野岳避難小屋 12:34
  • ワサ小屋跡 --:--
  • 蔵王地蔵尊 13:10
  • 蔵王ロープウェイ山頂線
    • 地蔵山頂駅 13:12
    • 樹氷高原駅 --:--
  • 蔵王ロープウェイ山麓線
    • 樹氷高原駅 --:--
    • 山麓駅 --:--

後半なぜか GPS ログが取れてない…なぜだろう…。


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前日のゼミ合宿を終えたらすぐ自宅に戻り、山用のザックを背負ったら出発。東京駅から山形を目指してつばさに乗ります。

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ビール1本目!箕面ビールのW-IPA。グランスタにある「ルコリエ」には箕面ビールがたくさんあってよいですね。

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夕ごはんその1。前日のお昼の時間が3時ぐらいだったためあまりお腹が空かず、ルコリエに売っていた缶つまシリーズが今日のごはん。これはトリッパビーンズ。わたくしトリッパに目がないのですが、これはすこしぴりっとした味付けで旨みがしっかりしていて缶詰とは思えない旨さです。ルコリエがお箸をつけてくれなかったので車内販売のお姉さんにアイスのスプーンを分けていただきました。

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夕ごはんその2。牡蠣燻製の油漬け。わたくし牡蠣に目がなくて。考えてみたらこいつ一匹100円だな。高価だ。旨いからいいけどね。

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ビール2本目。いわて蔵ビールのスタウト。このスタウトは今まで飲んだ中で最高だ…。飲みやすい口当たりながらしっかりとしたコク、後味はかなり綺麗。さすがだ。牡蠣とめっちゃあいます。至福の新幹線タイムです。

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ビール3本目は秋味。先ほどスプーンをくれたお姉さんから買いました。向かうは山形だけど仙台名物をチョイス。

この日は山形駅前のビジネスホテルに宿泊。CS放送が無料なので映画を見ながらハートランドを飲み芋煮を食べてお休み。

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翌日は松屋の牛丼からスタート。生卵を頼んだのになぜか温泉卵出てくる不思議なお店です。

山形駅からは山交バスで蔵王温泉までは30分ぐらい。冬よりだいぶ早く着く気がします。

蔵王温泉に着いてバスを降りた瞬間から硫黄臭。きたぜ、蔵王。

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まずはロープウェイで山頂駅を目指します。山頂駅といっても本当に山頂につくわけではありません。

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よく滑ったことのあるゲレンデに雪が積もっていないので不思議。

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横倉の壁も緑。いつ見てもすごい角度ですね。

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山麓線から山頂線に移動する通路からの一枚。これ、なんてことのない写真ですが、こんなところに舗装道路がとびっくりしたのです。蔵王温泉スキー場に行ったことある人はきっと分かってくれるはず。

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山頂線に乗換。

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樹氷高原駅のすぐ近くにあるあの建物です。いつも雪の中でとても目立って目印になりますが緑の中にあるの不思議。蔵王温泉スキー場に行ったことある人はきっと分かってくれるはず。

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樹氷原コースです。こうしてみると普通の道ですが、1月終わりぐらいになれば辺りは樹氷だらけです。

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山頂駅に着きました。晴天。うっすら色づいてきていますね。結構寒くて慌ててソフトシェルを着るわたくし。準備が悪い。

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蔵王地蔵尊。雪の中に頭だけ出ているのはよく見ていますが、全身を見るのは初めてです。思ったよりは大きくなかった。

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まずは地蔵山山頂を目指します。樹氷でいっぱいになる山なのですが草が結構茂っていて意外。

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蔵王山山頂。雲海!

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いきなりいい景色です。しかしこのあとこの雲たちが登ってくるのです。

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ワサ小屋跡。ヤマンバ様です。龍神様なのだそうです。だいぶガスってきてます。周りの人々はレインウェアです。

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野岳に向かう途中。とにかくガスっていて見通しが悪いし風がすごく強い。これが樹氷を作るのかという風が水の粒をがんがんとぶつけてきます。とは言え、水分量はたいしたこと無いのでソフトシェルと撥水性のズボンで全然平気ですが、耳がすごい寒いです。この辺りはもう熊野岳山頂間近なのですが、草も殆ど無く岩や砂だらけ。

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野岳山頂の熊野神社。風から守るために岩の壁で囲ってあります。本当は近道をするルートで着たかったのですが、熊野岳避難小屋経由で到着です。ガスが濃くて全然分岐がわからなかったのですが、途中に白いスプレーで丸が書かれた岩を登るルートが近道です。次回はそちらから行きたい。

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賽銭口。おもしろい。

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斎藤茂吉の碑。蔵王は茂吉が愛したらしい。初めて知りました。

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馬の背。ガスっていて何も見えませんが左側には「お釜」があるはず…全く見えません。

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崖の方を覗いてみてもこんな感じ。

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お釜鑑賞ポイントにきても何も見えず。仕方ないのでケルンを撮影。

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不思議な筒。はじめは近くのレストハウスから音楽が流れてきたのかと思ったのですが、いや、この子から音が聞こえてきています。強い風が吹き付けてそれがビール瓶をふいたようになるのでしょうか。不思議なメロディーを奏でています。

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お釜が緑だ!(看板の)

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刈田岳山頂の神社。

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本日最後のピークです。ずっと霧でした。

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刈田岳山頂は6℃。止まると結構寒いですね。動いている間は長袖にソフトシェルで全然寒くないのですが。おくさまに誕生日プレゼントで頂いたシェル様がわたくしを風から完璧に守ってくださっているようです。ありがとうございます。

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お昼は県営レストハウスでお釜かつ丼。普通のカツ丼ですがお釜に入っています。

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しかしこのお釜が熱いので持って食べられません。ダメじゃないのかこれ?生ビールもたのんでしまいましたのでこの後の行程で疲れが出ないか心配です。

昼食も終えたので来た道を帰ります。お釜見られなかったねと残念に思っていたところ、パーッと雲がなくなっていきます。

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見えた!お釜こと五色沼と五色山です。

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テンション上がる。ダッシュでお釜に駆け寄ります。すごいターコイズブルーだ!

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お釜のまわりはこんな感じ。とても不思議な景色。見れてよかった。何度も蔵王に来て蔵王を愛している思いが天に伝わってサービスしてくれたようです。

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と、見ているうちに後ろから雲が…。

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あっという間にまたガスで見えなくなってしまいました。わずか5分ぐらいの間でしょうか。

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お釜も見れたので大満足で帰路につきます。熊野岳山頂は通らずに進んだら結構な急登。風によってできた自然の階段ですかね。登りやすい段差ではないですが。

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避難小屋の跡?

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地蔵の近くまで戻ってきました。

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あれ、お地蔵様がドレスアップしてる。お仕事モードでしょうか。

行きと同じロープウェイで下に降ります。降りたらもちろん温泉です。

蔵王温泉で日帰り湯というとわりと最近できた新左衛門の湯が人気のようで車もいっぱい止まっていますが、今回は蔵王センタープラザに向かいます。雪のない時期は大露天風呂という選択肢もあるのですが、そちらは洗い場もないし覗かれ放題なのでパス。

蔵王センタープラザの露天風呂はあじさいがまだ少し咲いていて紅葉した木もあり、少しぬるめの湯加減でゆったりと堪能出来ました。でもちょっと蔵王の他のお湯と比べると硫黄感薄めですかね。でも、大好きな蔵王温泉を味わえたので満足。

蔵王センタープラザをでたら向うは隣接されてるビールレストラン、と思ってお湯から上がってきたらなんと閉店。ビールだけでもダメですかとタップを物欲しげに見つめてきたのですがダメでした。がっくし。

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温泉出てきたところの酒屋で買った玉こんにゃく。手作りっぽくてかなりおいしい。

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生ビールにありつけなかったので月山ビールを買いました。

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帰りもつばさ。当初行きは「ドリームさくらんぼ号」で行こうと思っていたのですが予約を入れ忘れて気づいた時には満席。このバス、4,000円で山形に行けるという格安な上に3列で席の間隔も広く、これなら深夜バスも行けるのではと思って試してみたかったのですが、残念。次回はこのバス使って月山を攻めに行ってみたいです。

この日は3連休の最終日、狙ったのは山形発の17時台のつばさなのですが指定席は満席。時間的には16時台の新幹線も間に合ったのですがあえて送って発車の30分前ぐらいから17時台発つばさの自由席に並ぶことにしました。しかし30分前でも結構な行列で、15分ぐらい前から並んだ人は席に座れなかったんじゃないでしょうかね…。途中からも割りと乗車してきたので通路にも人がいっぱいなるという状況でした。駅弁を買って座る気まんまんで乗り込んできた男子は食べられないでかわいそうでしたね…。

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立っている人を横目にビールです。

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そして夕ごはんは牛肉どまん中。醤油で甘く味付けされた米沢牛(なのか?黒毛和牛とは書いてあるが)はおいしいですね。以前みそ味を食べたのですがやはりスタンダードがうまいっす。おくさまは塩味を購入しましたが3種類の中では3番目ですかね。

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おつまみのスモッち。

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燻製の卵なのですが半熟気味ですごく旨い。ちょっと塩味強めですがビールにはすごく良くあいます。

東京、山形間はつばさでおおよそ2時間半ぐらい、結構近いですね。ビールを飲んで一眠りしたらもう東京。

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降りたら赤いアイツがいた。初めて見た。


ということでようやく冬季以外の蔵王山に行くことができ、奇跡的にお釜も見ることができて大満足でした。今回のルートはロープウェイを使ったので危険な箇所も急なところもなくお手軽に行けるコースでした。わたくしの前を歩くチームで先頭を歩いていたのはまるで街を歩くような格好でポケットに手を突っ込みながらひょいひょいと登っていく男子でした。いや、まあ、あれはちょっとすごすぎだったけど。他の人は皆レインウェアを着ていましたよ。今回はとにかく霧と風がすごくシャツではあっという間に体温を奪われるので上着が大活躍しました。耳と手はかなり寒かったので手袋と耳を守る帽子とかが今後の装備には必要そうです。今度は宿を蔵王温泉に取って下の方から登ってみたいですね。あと濃い硫黄泉に浸かって蔵王名物ジンギスカンを食べたいです。